HOブロードウェイ・リミテッド・インポーツ客車-1

Q1)通過可能半径は？
A1)メーカー公称では半径約558mmです。ただしあくまで
『当初の予定』ですので、もう少し広い方、と思ってもらった方が
良いでしょう。

　展望車に付いている全断面幌はプラ製(ただし差し込んである
だけなので着脱可能)ですが連接座席車の物はブラスインポーターの
ザ・コーチ・ヤード社から供給してもらったと思われる最新技術を
応用した可動式です。
(ただし純正のコーチヤードの部品とは取付用ネジ位置が異なります。)
　構造は簡単で洋白エッチング製の断面板2枚をラテックス系ゴムで
接合してあります。
そのため手で押すと伸縮します。また各車の連結器受けも伸縮式です。

　念のため私の分(テストスペースの関係上、とりあえず展望車＋
連接座席車×2)をユニトラック(R730逆、連接座席車×1組分の
直線、R790、R730、R610となる各3本ずつのカーブを組み合わせ
全体でS字カーブにしました)でテストしました。

　結果は手押しの前進・後進共に最急部分のR610でも若干車体を
外へ傾斜しつつ通過しました。ただし多少浮き上がるのでR610で
運転する際は展望車の幌は外した方が良いかと思われます。
　また各車の後部側(=座席の向きで後位側）の連結器を長柄
(ケーディー46番が絶版なので26 or 36番のナックル。ヒゲ仕様の
146番は根本形状が異なるので不可)にするとR610でも展望車の幌を
外さなくとも余裕が出ます。
＊両端を長柄にすると幌間が開き過ぎるためです。

　連接座席車のカプラーポケット受けはツメで止まっているだけなので
マイナスドライバーでこじれば外れます。両方外す必要はなく、片側だけ
外れてくれれば出来た隙間から取り出せます。溝に嵌っている『ケーディー
5番モドキ』のダイキャスト製カプラーを外し、代わりに26 or 36番の
ナックルを嵌めます。
　なお緩かったとしてもポケット受けを嵌めれば若干下向きになる程度で
固定されます。
ナックルの首が下がるのがイヤな方は軟質プラに効く瞬間接着剤 or
ゴム系接着際で固定するのも手かと思います。
(瞬間接着剤で固定した場合、接着してから24時間以上放置した上で
ポケット受けに戻さないと白くなる可能性が大です！)

Q2)連接式座席車の構造は？
A2)ぶっちゃけると『カトーUSAのNスケール製品を参考にしたね！』という
感じです。
　上記に記載したとおり、伸縮構造になっているのですが外したor外れた
場合、気が付かないと組み上げが難しい構造になっています。
　要は中間台車を全断面幌に嵌めることで前後が固定されます。この中間
台車は前後の台車で集電した電気をもう1輛にも給電を橋渡しする構造に
なっています。
　そのため車内に搭載されたスーパーキャパシタ(=コンデンサー系蓄電池の
一種)と相まって極端な話、1台車でも2輛分給電可能&チラつきほぼ皆無
です。
(通電状態の線路から外した際、1.5～2秒弱後にフワッと電気が消えるのは
スーパーキャパシタを搭載しているためです。)
＊既にお受け取りの方は片側台車と中間台車をリレーラーに上がらせた
状態で残った1台車で集電させてみてください。一般的な方法なら点灯
しないはずの、もう1車体側の室内灯も点灯しているはずです。

　上記、ご参考までに。