さかつう鉄道模型店
HOスケールプラ製アメリカ形客車

プロトタイプ・データベース-1

(現役メーカー編)

(HO-Scale Passenger Car)

(Prototype Database-1)

 このページはとかく『なんちゃって』の多いアメリカ形プラ客車のベースになった
車輛を調べる資料としてお使いください。
 なお最初から『○×用』として製品化されている車輛については割愛させて
いただきます。また使用している製品写真は必ずしもベース車に忠実では
ありません。

 なお現在は仮アップ状態のため折を見て記事、メーカー等を追加していきます。
*一部、元写真がgif仕様でガタガタになっていたのをjpg仕様に変更しました。
(2019-11-11追記)
アサーン(Athearn)
 アサーンの旧型及び流線形客車は短縮形(=ショーティー)ですが車種に
よってはフルサイズとして使用出来る車輛もあります。
旧型客車(Heavyweight Cars)
70ft Standard Baggage Car
*明確なベース車は米国の客車ファンの間でも
定かではないようです。逆にそれを逆手にとり、
70フィート級の旧型荷物車は各鉄道に存在したので
荷物列車用として各種鉄道会社の車輛を購入して
まとめて編成してしまう、という手もアリです。
詳しくは当連載の『郵便・荷物列車のススメ』をお読み
下さい。
*2015年4月に発売されたマイクロトレインズ製品から
イリー鉄道のC-18クラスの原型が非常に近い、という事が
判明致しました。(2015-04-02追記)
67ft Standard RPO Car
*いまだにベース車がよくわからない郵便・荷物車です。
70ft Standard Coach/Clerestory Roof
*C&Oの戦前の寝台特急ジョージ・ワシントン号用
食堂車のショーティーのようです。
実車の座席は2-1配列のため横幅がゆったりしていた
ようです。
なお実車の塗装はプルマン・グリーン/金文字です。
70ft Standard Coach/Round Roof
*単純に上の丸屋根仕様のようです。屋根肩部に
ルーバーのモールドが見られます。
70ft Standard Diner
*こちらもC&Oのジョージ・ワシントン号用食堂車の
ショーティーのようです。
なお実車は3色塗装にはなっていないようです。
70ft Standard Sleeper
*12-1 Sleeperがベースのようですが左右でまったく
同じ側面を持ち、セクション部の窓配置が片側4箇所
なので『8-1 Sleeper』とでも言えば良いのでしょうか?
70ft Standard Observation Car
*ショーティーなのを逆手にとってAT&SFにいた管理区長用
ビジネスカー風として使ってしまう、という手もあります。
なお室内装置を作りたい方は別売のフラットウェイトセットを
用いて室内の重りを交換する必要があります。
流線形客車(Streamliners)
72ft Baggage Car
ベース車:Santa Fe(AT&SF) Baggage Car
 class 3432-3452(Budd)
*戦前製のバッド製荷物車の典型とも言える形状です。
台車の選択も申し分なしです。欲を言えば屋根上の
ベンチレーターパターンが異なります。
60ft RPO Car
ベース車:(AT&SF) Railway Post Office(RPO) Car
 class 80-81(Budd)
*こちらも輛数は少なかったですが戦前製のサンタフェ車で
ドンピシャです。ウォルサーズ製は戦後製車なのでベース車
的には被っていないので混成使用出来ます。
72ft Diner
ベース車:AT&SF Diner class(Budd)
*戦前製のバッド製食堂車の典型とも言える形状の
短縮形です。台車の選択も申し分なしです。
欲を言えば屋根上のベンチレーターパターンが異なります。
72ft Vista-Dome
ベース車:AT&SF Dome-Lounge class500-506(PS)
*他がサンタフェの車輛を選んでいるので必然的に
サンタフェのドームカーの短縮形です。実車は寝台特急
スーパーチーフ号専用車のため1階建ての座席車とは
別運用でした。
72ft Coach
ベース車:AT&SF Coachr class(Budd)
*戦前製のバッド製座席車の典型とも言える形状の
短縮形です。台車の選択も申し分なしです。
CB&Q、NYC等にも類似車輛が存在しました。
72ft Observation
ベース車:Santa Fe(AT&SF) Coach-Observation
 class3198-3199(Budd)
*戦前製のバッド製座席展望車の典型とも言える
形状の短縮形です。台車の選択も申し分なしです。
実車は初代エル・キャピタン号用に製造されました。
なお製品の展望側は連結器がありませんが実車には
付いていました。加工して付ければ到着後の入替え用
ディーゼル機による客車区への引き上げ運転を再現
する事が出来ます。
アサーン/ラウンドハウス
(Athearn/Roundhouse)
30フィート・オーバートン・カー
(30ft Overton Cars)
30ft Overton Combine(=最右の車輛)
*カリフォルニアにあったシェラ鉄道の車輛がベースの
ようですが窓数が若干異なるようです。
実車は西部劇の映画撮影用に映画会社に買い取られ、
さまざまな作品に登場しています。
西部劇に列車が出てきて、なおかつ極端に短い木造客車が
牽引されていたら、コレと思ってほぼ間違いないです。
なお実車はCombineとCoachのみのようで、Baggage、
Businessはそれに合わせたフリーランスのようです。
30ft Overton Coach
*カリフォルニアにあったシェラ鉄道の車輛がベースの
ようですが窓数が若干異なるようです。
実車は西部劇の映画撮影用に映画会社に買い取られ、
さまざまな作品に登場しています。
西部劇に列車が出てきて、なおかつ極端に短い木造客車が
牽引されていたら、コレと思ってほぼ間違いないです。
なお実車はCombineとCoachのみのようで、Baggage、
Businessはそれに合わせたフリーランスのようです。
85フィート・プルマン・パレスカー
(85ft Pullman Palace Cars)
Pullman Palace Combine
*?
Pullman Palace Diner
*?
Pullman Palace Sleeper
7-Compartment, 2-Drawing Room Sleeper
"Brizito", etc.(other 20 Cars)
*サンタフェの『デラックス(de-Luxe・チーフ号の前身)』
等に使用された寝台車。カルンバックの名書籍『サム・
クラシック・トレインズ(Some Classic Trains)』に実車
写真が掲載されていました。
Pullman Palace Observation
10-Scetion Sleeper-Lounge Observation
"Ben Avon", etc.
*これもサンタフェの『デラックス(de-Luxe・チーフ号の
前身)』等に使用された展望車。カルンバックの名書籍
『サム・クラシック・トレインズ(Some Classic Trains)』に
実車写真が掲載されていました。
 どちらも楕円形の窓及び窓上の半円形の窓には実車
ではステンドグラスが嵌めこまれていました。
コン・コー(Con-cor)
2011年版のカタログによると、遂に室内装置キットを企画しているようです。
本当なのかいな?
*結局、中止になったようです。残念…。
72フィート流線形客車
(72ft Smoothside Streamliners)
72ft Baggage Car
ベース車:Canadian National(CN)
or
Burlington Route(CB&Q) Baggage Car
*荷物扉形状が片開き+両開きというのは珍しい形状です。
CB&Qが自社工場で量産したハブロック・バゲージ・カー、
CNの車輛辺り程度です。
72ft RPO Car
ベース車:
*短縮形ですがそれを除けばどこにでも居そうな形状です。
72ft Coach
ベース車:C&NW Coach for "The 400"
*口述の展望車同様、C&NWのザ・400号用です。
72ft Dome Car
ベース車:UP Dome-Coach class 7000-7009
*有名なシティー特急用のドーム付き座席車の
短縮形です。ドーム部にのみ、このシリーズ唯一の
室内装置が装着されています。
72ft Diner
ベース車:C&NW Parlor-Observation for "The 400"(PS)
*戦前の流線型初代ザ・400号用にプルマンに製造させた
食堂車の短縮形です。
なお側面の業務用扉は省略しているようです。
72ft Sleeper
ベース車:Milwaukee(?) or GN Duplex Sleeper
*確かこれに似た窓配置の寝台車をミルウォーキー鉄道か
GNの客車本で見た記憶があります。
72ft Observation Car
ベース車:C&NW Parlor-Observation
 for "The 400"(PS)
*戦前の流線型初代ザ・400号用にプルマンに製造
させたパーラー展望車の短縮形です。展望部のおでこが
立ち上がっているのが特徴です。
後年、おでこにバック・マーカーライトを追加しています。
80~85フィート流線形客車
(80ft-85ft Corrugateside Streamliners)
70ft CS Baggage Car
ベース車:Santa Fe(AT&SF) Baggage Car
 class 3432-3452(Budd)
*ただし幕板及び屋根形状が実車とは大幅に異なります。
これは下記の座席車及び展望車との関係かと思われます。
85ft ACF Coach
ベース車:Santa Fe(AT&SF) class 3137-3168
(Budd)
*これも荷物車、展望車との兼ね合いから屋根
及び幕板形状が実車とは異なります。
85ft ACF Dome
ベース車:Santa Fe(AT&SF) class 500-505
Dome-Lounge(PS)
*ACFと言っている時点で既に間違いですがそれ以外は
スーパー・チーフ号のドームカーそのものです。
ウォルサーズ製が発売になる前は下記の食堂車と合わせて
プラ製品ではこれが独壇場でした。
85ft Budd Dome
ベース車:CB&Q class 4725-4730 Dome-Coach(Budd)
*ツイン・シティーズ・ゼファー(Twin Cities Zephyr)号の
車輛。カリフォルニア・ゼファー(California Zephyr)号用にも
見えますが似て非なる車輛です。
(ドーム下部の窓パターンが異なります。)
なお台車部スカート形状は実車同様では走行に支障が出る
及び他鉄道に化かしにくい、という理由により実車で多数派の
『スカートカット仕様』になっております。
85ft Diner
ベース車:Santa Fe(AT&SF) class 600-606 Diner
(PS)
*ACF Dome共々スーパー・チーフ号の専用車です。
あえて台車間にスカートを足さなかったのは賞賛に
値します。
85ft 10-6 Sleeper
ベース車:CB&Q-D&RGW-WP 10-6 Sleeper
(Budd)
*カリフォルニア・ゼファー号用の10-6寝台車です。
サンタフェの10-6(パインシリーズ)などにもよく似ていますが
通路側の窓も寝室側窓と同様に開いている点が大きく
異なります。
 逆に言えば加工ベースには都合良く、窓の埋め方に
よってはサンタフェのパイン・シリーズ、PRR-SAL、NYCの
10-6にも出来ます。
またパイン・シリーズと同じ埋め方をした上で幕板部
コルゲーションを削って平面にするとUPのパシフィック・
シリーズになります。
 と言っても今さらパインやパシフィックを改造で製作する
必要は無くなってしまいましたが…。
85ft Slumbercoach
ベース車:NP-NYC Slumbercoach(Budd)
*NPがノース・コースト・リミテッド号で運用し、
後にNYCへ移籍したスランバーコーチ。これも
近似車がCB&Qにいますがドームカー同様、
台車部形状が異なります。
80ft Observation Car
ベース車:Santa Fe(AT&SF) class 3197
 Coach-Observation Car(PS 1940)
*サンタフェがエル・キャピタン号増発のため1940年に
増備した座席展望車。ただし展望部形状は実車が
バッドの戦前形に近いのに対してプルマン・スタンダード流
にして化かしやすくしています。
選定理由はおそらく実車が現存していたから、かと
思われます。
なお台車はアサーンの分売を用いて41-Rに履き替え
させるべきです。
85ft Dome-Observation Car
ベース車:CB&Q-D&RGW-WP
 3-1 Sleeper-Dome-Observation Car(Budd)
*カリフォルニア・ゼファー号の展望車がベースです。
ツイン・シティーズ・ゼファー(CB&Q)、ブルーバード
(Wabash)、カナディアン(CP)などにも似ていますが
CB&Q、Wabashはドームが展望側とは反対側に
ずれています。またCPは展望部屋根のバック・マーカー
ライトがありません。
なおこの製品のすごい所はドーム前後の屋根高さの
違いを表現している点です。これは当時クマタが
オリエンタル・リミテッド社向けに製造・輸出していた
ブラス製品でも見逃されていた部分です。
 それゆえに他形式と並べると低く感じてしまう
(=他の車高が若干高い)欠点もあります。
モデル・パワー(Model Power)
60ft Harriman Coach
Southern Pacific(SP)
*MDC/ラウンドハウス社同様、戦前、サザン・
パシフィックが大量に導入した『ハリマン仕様座席車』
のようです。
60ft Harriman Observation Car
Southern Pacific(SP)?
*おそらくSPには『60フィート級で座席展望車』
というのはいなかったと思います。
ホーンビー/リバロッシ
(Hornby/AHM/Rivarossi)
旧型客車(Heavyweight Cars)
60ft HW Baggage Car
Chicago & Northwestern(C&NW)
60ft HW RPO Car
Chicago & Northwestern(C&NW)
60ft HW Combine
Chicago & Northwestern(C&NW)
60ft HW Coach
Chicago & Northwestern(C&NW)
ウォルサーズ(Walthers)
旧型客車(Heavyweight Cars)
ACF 70ft HW Baggage Car/Clarestory Roof
ベース車:Missouri Pacific(MoPac)
*中央部に暖房用の煙突があることを除けば比較的
癖のない旧型荷物車。
 分解した事のある方はわかると思いますが内梁は将来、
旧型郵便車や郵便・荷物車を製品化する際のも転用
可能に扉が来そうな部分は大きく切り欠いてある構造に
なっています。
ACF 70ft HW Baggage Car/Arched Roof
ベース車:Missouri Pacific(MoPac)
*上記の車輛をモダン化改造した仕様です。
イラストは製品化が見送られたモパック後期の青一色仕様。
80ft HW Paired-Window Coach/Clarestory Roof
ベース車:Baltimore & Ohio(B&O)
*NYCにも見えますがNYCは1枚窓の連続、対してB&Oは
2枚で1組が連続しています。
80ft HW Paired-Window Coach
Modernized Window/
Clarestory Roof or Arched Roof
ベース車:Baltimore & Ohio(B&O)
*写真が小さくてわかりにくいが上が丸屋根、
下が二重屋根。
どちらも窓枠がHゴム支持に改造された後年の仕様です。
80ft HW Wid-Window Coach
ベース車:Snata Fe(AT&SF) class 3060(3060-3069)
*同窓配置で座席数の多いの3050クラスも室内を
作り変えれば製作可能です。
*(上段)当初はダークグリーン/黒屋根で出場。
(中段)戦後、同鉄道では冷房付きの旧型客車の屋根を
銀塗装に変更しました。
(下段)一部が塗り替えられた西部式灰色濃淡仕様です。
HW 28-1 Parlor Car
ベース車:Pullman
*主に北東部の昼間の列車に用いられた
特等座席車です。
パチンコ店を『パーラー』と呼ぶ場合があるのは、
その座席配置(=1人用の回転座席が片側1列配置)
から連想されての事のようです。
HW Diner
ベース車:SR
*クレセント・リミテッドにも使用された広窓の食堂車で
分解図を見ると『サザン式』という珍しい冷房装置の
文字列が見られます。
なおリバロッシ製品で有名なクレセント・リミテッド号の
緑濃淡塗装は3年程度の短期間のみ採用された塗装
です。
HW 12-1 Sleeper Plan #3410
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
*プルマンの旧型寝台車でも最大勢力を誇った12-1。
その中でも鋼製車の中心的な3410シリーズがベースです。
HW 8-1-2 Sleeper Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
HW 14-Section Sleeper Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
HW 6-3 Sleeper Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
*戦後のプルマン・プール運用車の中には2トーングレーに
塗装された車輛もありました。
HW 10-1-2 Sleeper Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
HW Sleeper-Solarium Observation Car Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
*中間車にもなれる展望車、がソラリウム(密閉型)展望車の
特徴です。分割・併合を繰り返す列車に用いられました。
また中間ラウンジカーの代用、といった使用法もあります。
HW 3-2 Sleeper-Observation Plan #
Mechanical HW Air Con.
ベース車:Pullman
*20世紀号、ブロードウェイ・リミテッド、スーパー・チーフ
などエアコン方式は違えど多くの名列車に使用された寝台・
展望車。
72ft~85フィート・スムースサイド流線形客車
(72ft-85ft Smoothside Streamliners)
72ft PS Baggage Car
Pere Merquette
*これも後述のロバート・ヤングス・カーの一つです。
この車輛、ちょっと変わった作りで、左右の荷物ドアの
幅が異なるのは、よくありますが、左右どっちを向いても
同じ位置に付いています。
(要するに屋根から見ると×状に配置されている。)

- -
- -
85ft ACF RPO-Baggage Car
GN
*写真と反対面の妻面は機関車と連結するため
貫通幌用の幌枠が無く、したがって貫通幌も付いて
いません。
85ft PS 52-Seat Coach
Chesapeake & Ohio(C&O),
Rio Grande(D&RGW),
Nickel Plate Road(NKP),
Chicago & Northwestern(C&NW)
 ↓
Southern Pacific(SP), etc.
*C&Oの社長、ロバート・ヤング氏が戦後の旅客
需要を見誤ったためプルマン・スタンダード社に対して
大量のキャンセルを発生させる事になった『ロバート・
ヤングス・カー』の一つ。
製造されていた輛数が多かったため各社に打診して
引き取ってもらったようで上記以外の鉄道にも導入
されました。
なおC&Oでは後年、最初の2輛を半室食堂車に改造
しています。
(ただし外見上の窓配置変更を一切していない、
見事な改造です。)
*下写真は後年のコルゲート板撤去仕様。
85ft PS 64-Seat Coach
New York Central(NYC)
*当初はコルゲート板付き無塗装で出場。
後年、溶接の隙間から入り込んだ水分による腐食の
影響でコルゲート板を撤去し、全塗装仕様に変更
されました。
85ft PS 48-Seat Diner
Illinois Central(IC)
*イリノイ・セントラル(IC)が戦後デイライト号(=サザン・
パシフィックの列車とは異なります)に投入した食堂車で
唯1輛の存在です。
これの選定理由は『実車が現存しているから』という事の
ようです。
(ロサンゼルスにあるパシフィック・レイルロード・ソサエティー
所有。)
*同団体は合併・移転したようです。
85ft PS 10-5 Sleeper
AT&SF, NYC, PRR, etc.
*見本写真はいずれもサンタフェへの貸し出し仕様。
サンタフェへは2輛だけが貸し出されました。
85ft PS 10-6 Sleeper
Pennsylvania(PRR),
Louisville & Nashville(L&N),
Southern Ry.(SR)
*同じペンシー車でも上は一般列車用、下はL&Nや
SRへの乗り入れ用仕様、と『無駄に』使い分けていました。
85ft PS 4-4-2 Sleeper
Santa Fe(AT&SF), Union Pacific(UP), etc.
*サンタフェ(上)のみコルゲートサイド仕様、他はスムース
サイド仕様です。
エアコンもサンタフェはスティーム・エジェクター仕様、
他はメカニカル仕様に作り分けられています。
85ft PS 6-6-4 Sleeper
Santa Fe(AT&SF), etc.
*サンタフェは当初コルゲート付きで出場させる予定
でしたが完成したのが1943年だったため2トーングレー
塗装のスムースサイドで出場。戦後もスムースサイドの
まま(後年、濃灰色一色に塗装変更)運用しました。
なお一部、シャドーペイント(=コルゲートサイド車に
併結した際、目立たなくするためにコルゲートの影を
書いた塗装)された車輛もいます。
72ft~85フィート・コルゲートサイド流線形客車
(72ft-85ft Corrugateside Streamliners)
73ft Budd Baggage Car
Santa Fe(AT&SF) class 3500-3659
Built 1953-1957
67ft Budd Railway Post Office(RPO) Car
Santa Fe(AT&SF) class 89-98
Built 1954
85ft Budd Baggage-Dormitory Car
New York Central(NYC) class 8970-8981
Built 1947
85ft Budd 46-Seat Coach
Santa Fe(AT&SF) class 2816-2860
*フルドームカーと一緒にハイレベル化寸前の
エル・キャピタン号に投入されましたがハイレベルカー
導入時に別の数列車へ振り分けられました。
下写真は検査をしやすくするために台車前後のスカートを
撤去した後期仕様。
85ft Budd 52-Seat Coach
Seaboard Airline(SAL),Pennsylvania(PRR),
Richmond, Fredericsburg & Potmac(RF&P)
for "Silver Meteor", "Silver Comet", "Silver Star".
85ft Budd Dome-Coach
Canadian Pacific(CP) for "Canadian"
*一部がデラウェア&ハドソン(D&H)に貸し出された事が
あります。
現在、残存車はVIA Rail籍になっているかと思います。
85ft Budd Grill-Diner
NYC Grill-Diner 450-467
*467のみは室内配置が若干異なりますが外見は同じです。
85ft Budd 24-8 Slumbercoach
Northern Pacific(NP), New York Central(NYC), etc.
*比較的似た車輛はCB&Qにもいましたが車体裾の
スカートが車体全長に渡っていました。(台車部を含む)
なおUPも導入しようとしてPRRからデュープレックス
寝台車を借りてテストしていた記録があります。
85ft Budd 10-6 Sleeper
Union Pacific(UP)
*バッド社がUP向けに50輛製造した全個室寝台車で
当初、半数の25輛は2トーン・グレーで出場しました。
サンタフェのパインシリーズとは非常によく似た姉妹形式です。
85ft Budd 29-Seat Lounge Car
Pennsylvania(PRR) Parlor Car
*コングレッショナル、セネター用のパーラーカー(一等座席車)
です。上記編成には4~5輛連結されていました。
85ft Budd Tavern-Observation Car
Seaboard Airline(SAL)
*せっかく側板を原形と改造後の2パターン作った
にもかかわらずモデルになったSALの製品はなぜか
後年のスカート撤去仕様。
製品では鉄道会社によって展望部屋根上のバック・
マーカーライト(非点灯)の有無を使い分けています。
ちなみにMR別冊の客車本ではNYCとなっていますが
間違いです。